係留について
係留という言葉はどのようなものをイメージしますか。
例えば、船を岸につなぎとめる。気球を陸地につなぎとめる。
比較的大規模な何かをつなぎとめるイメージがありますよね。
ちょっと無機質な「係留」という言葉、わんちゃん関連でも使うことがあるのです。
わんちゃんをどこかに繋いでおくことを「係留」といいます。
今回は「わんちゃんを一時的に係留すること」についてお伝えします。
わんちゃんの係留珍事件
先日、ショッピングモールへ買い物にいったら、ものすごい勢いでわんちゃんが吠えていました。
「どこで吠えているんだろう?」
吠えている方に近づいていくと、お店の前に係留されたわんちゃんを発見。
店内にいると思われる飼い主様を必死で呼んでいました。
「ここに係留か……。」
駐車場のすぐ近く、木を支える支柱に係留されていました。
さらにヒートアップするわんちゃん。
お店の方に行きたくてリードにテンションをかけて吠えていました。
すると「バキッ」という音がして支柱が折れてしまいました。
係留されている支柱をズルズル引きずりながら、ゆっくりとお店の方へ向かっていくわんちゃん。
あわてて支柱を抑え、わんちゃんの動きをとめました。
「こんなことある?」と思いながら、わんちゃんのリードを持ち、飼い主様を待つ私。
数分後、飼い主様が戻って来られました。
簡単に事情を説明し(折れた支柱が足元に転がっていたので、事情を察したようです)わんちゃんをお返ししました。
まさか支柱が折れるとは飼い主様も思っていなかったようです。
今回は珍事件で済みましたが、とても危ない状況だったと思います。
※興奮しているわんちゃんのリードを持ったり、わんちゃんにさわったりすることは危険な場合があります。
今回は緊急性が高かったため、ドッグトレーナーの経験を生かし、リードを持って待つことにしました。
緊急性がなければ、先に飼い主様を探すことをおすすめします。
係留するなら安全な場所で!
ショッピングモールなどは、わんちゃんが入れないお店があるため、同伴しているわんちゃんを係留しなくてはならないシチュエーションは多々あります。
今回、私がめぐり合わせた珍事件は、特例かと思いますが、愛犬を係留するならできるだけ安全な場所を選んであげた方がいいという、強いメッセージを感じました。
また、ご家族でお出掛けしている場合、わんちゃんが入れない場所へ行くとき、ひとりでいいのでわんちゃんの側に残ってあげるのもひとつの方法です。
係留しているわんちゃんが駐車場の方へ行ってしまい、事故にあう可能性もあります。
また、そのまま逃げてしまって、迷子になる可能性もあります。
今回のように支柱が折れる可能性もあるのです。
わんちゃんとお出掛けしやすくなったからこそ、安全にお出掛けを楽しんでいただきたいと思いました。
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