無駄吠えの抑制方法!それは「お座り」
わんちゃんが吠えてしまう「無駄吠え」。
わんちゃんのお悩み相談でも上位を占める問題行動です。
困った無駄吠えを軽減させる方法、それは「お座り」です。
「うちの子は、お座りができるけれど無駄吠えがひどい」という方も多いと思います。
ここでお伝えするのは、トレーニングレベルのお座りです。
わんちゃんがお座りをできるのなら、その「お座り」をトレーニングレベルにレベルアップさせればよいのです。
どうでしょうか?やる気がでてきましたか?ではさっそくはじめましょう。
【トレーニングの前に】無駄吠えがなぜお座りで軽減するか解説します
わんちゃんが吠えている姿を思い出してください。どのような姿勢で吠えていますか?
・四つ足でしっかりと立ち、前傾姿勢で吠えている
・歩きながら、走りながら吠えている
・後肢で立ち上がって吠えている
わんちゃんが「わんわんわんわん!」と連続して吠えるときは、上記のような姿勢で吠えていませんか?
最初は「ワフ」くらいから始まった吠えが、立ち上がったり歩き回ったりすることで興奮がMAXになり、吠えがひどくなるのです。
興奮がMAXの状態になると、どのようなコマンドを出しても、わんちゃんたちの吠えは止まりません。そのため、わんちゃんが興奮する前に、吠えにくい姿勢「お座り」をしてもらいます。
まずは、興奮させないこと。これが無駄吠え抑制のポイントになります。
トレーニングレベルのお座りをやってみよう
トレーニングレベルのお座りを教えるポイントをお伝えします。
・飼い主様が「お座り」と言ったら、1回で座るようにします
・お部屋でも外でも「お座り」ができるようにします
まずはこの2つを頭の中に入れていただきスタートしましょう!
トレーニングレベルの「お座り」教え方
今回は、お座りができるわんちゃんを想定しています。この時の「お座り」はどのようなお座りでも構いません。文中に出てくる「コマンド」とは「お座り」という指示を指します。
ステップ1(1回のコマンドで座ってもらう)
① わんちゃんに「お座り」と言います
②-成功 1回のコマンドでわんちゃんが座ったら、静かに褒めてご褒美をあげましょう。
※興奮させないように「静かに褒める」ことが大切です。
③ ①と②が完璧にできるようになったら、次のステップに進みます
②-失敗 わんちゃんが1回のコマンドで座らなかったら、ご褒美のおやつを握り、わんちゃんの鼻先に出します。そして匂いだけ嗅がせて、わんちゃんにあげません。
(これを以後「残念だったねの罰」と表します)
②-失敗-① もう一度「お座り」と言いましょう。
1回のコマンドで座ったら、褒めてご褒美のおやつをあげてください。
わんちゃんが何度も失敗するなら、お座りの練習は一旦やめましょう。
わんちゃんができるコマンドを出して、ご褒美をあげてください。
ステップ2(座る時間を延ばす)
ステップ1(1回のコマンドで座ってもらう)を95%近くできるようになったら、ステップ2に進みます。
① 「お座り」のコマンドを出します。
②-成功 わんちゃんが座ったら、心のなかで2秒カウントします。
2秒間座っていられたら、静かに褒めてご褒美をあげましょう。
②-失敗 2秒カウントしている間に、わんちゃんが動いてしまったら「残念だったねの罰」を使います。
2秒カウントを2回失敗したら、レベル1の練習に戻りましょう。
③ 2秒を90%以上動かず待てるようになったら、3秒4秒と時間を延ばしていきましょう。
まずは5秒を目指して頑張りましょう!5秒までクリアできたら、ステップ3に進みます。
ステップ3(どこでもお座り)
① いつもトレーニングをしているお部屋から移動します。
廊下がある場合は廊下で練習しましょう。場所を移動したら、レベル1の練習からスタートします。
② ステップ2までできるようになったら、再度場所を移動します。
③ おうちの中、どこでも「トレーニングレベルのお座り」ができるようになったら、外でもやってみましょう。
これがトレーニングレベルのお座り(初級編)を教える方法です。
まずは、1回のコマンドで座ること、5秒間お座りをキープできること、どこでもお座りができること。この3つを目指しましょう!
【実践編】興奮する前にお座りのコマンドを
さあ、無駄吠え抑制の実践です!
わんちゃんが興奮する前に「お座り」のコマンドを出します。
わんちゃんが座ったら大成功!興奮が抑制され、断続的な吠えが起きにくくなるはずです。
ここでのポイントは「興奮する前」です。
1回「わん」と吠えたとき、「ワフワフ」と吠える前兆が見えたとき、何かを気にして歩き始めたとき、すくっと首を持ち上げて何かに集中したとき、ここが「お座り」のコマンドを出すタイミングです。
ぜひやってみてください!
まとめ
今回お伝えした「お座り作戦」は、無駄吠え抑制トレーニングのひとつです。
実際にトレーニングをするときは、わんちゃんの状態を見て、いくつかの方法を組み合わせてトレーニングをします。
ただ、トレーニングレベルのお座りができると、興奮が抑制されるので、無駄吠え抑制の効果がとても期待できます。
次のブログは「無駄吠えの抑制方法・その2」です!
お楽しみに。
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